☆核とミサイル防衛にNO!キャンペーン2006
<賛同のお願い>

●5月1日、日米両政府は、米軍再編協議の最終報告「再編実施のための日米のロードマップ」と日米安全保障協議委員会(2プラス2)「共同文書」を発表しました。

●「ロードマップ」は横田飛行場に「ミサイル防衛に関する調整を併置して行う機能を含む共同統合運用調整所」を設置することとともに、ミサイル防衛(MD)に一項目を割き、米軍の]バンドレーダーを航空自衛隊車力分屯基地に配備し、米軍のPAC3を在日米軍基地・施設に展開し可能な限り早い時期に運用可能にするとしています(Xバンドレーダーは6月末から運用開始、PAC3は嘉手納基地へ年内配備で合意)。
 既に横須賀には04年秋以降、MD用レーダーを装備した米イージス艦が続々と配備され、日本海での作戦訓練を始めています。7月にもう1隻が、8月には迎撃ミサイルSM3を搭載した「シャイロー」が配備されます。
 米海軍はアジア太平洋地域への配備を重視しており、海のMD態勢が強化されています。6月22日にハワイ沖で実施された米海軍のMD迎撃実験(シャイローがSM3を発射)には海自イージス艦「きりしま」が初参加し、SPY1レーダーによる追尾演習を行いました。

●また、「ロードマップ」は、「日米双方が追加的な能力を展開し、それぞれの弾道ミサイル防衛能力を向上させることに応じて、緊密な連携が継続される」としており、自衛隊のMD導入も加速すると思われます。06年度末からは地上配備型ミサイルPAC3の配備が、入間基地を本部とする第一高射群[入間、霞ヶ浦、習志野、武山(横須賀)]を皮切りに始まります。

●「緊密な連携」という意味では、共同研究・共同開発の動きを見逃すわけにはいきません。06年度に入り、次世代海上配備型ミサイル新SM3の日米共同研究が共同開発へと移行しました。こうしたことは、軍事費を増大させ、軍需産業を潤すことにつながります。来年の通常国会には宇宙の軍事利用に公然と踏み込む「宇宙基本法(仮)」の提出も予定されています。さらに、日本の軍需産業が米イージス艦などの機密部品を修理することに道を開く、「軍事秘密一般保全協定」(GSOMIA)の締結も目論まれています。これは軍需産業の労働者への監視強化だけでなく、スパイ防止法への道を開くものです。

●一方「共同文書」は、北朝鮮に対して「核拡散の活動中止」を求めるとともに、「ミサイル防衛、両国間の計画検討作業、情報共有」といった分野で「実効性を強化し、改善」し、「自衛隊と米軍の相互運用性を向上する」ことを謳っています。「大量破壊兵器拡散阻止」を名目にイラクへの予防先制攻撃が強行されたことを考えると、北朝鮮に対する予防先制攻撃を含む実効性のある作戦計画の策定が目論まれており、その一環としてミサイル防衛も位置づけられていると言えるでしょう。

●また、都道府県レベルでの策定を終えて市町村レベルにおける策定が進められている「国民保護計画」では、弾道ミサイル攻撃がシナリオの一つとして位置づけられています。「保護」の名で住民に立ち退きや避難を強制する「国民保護態勢」の整備は、予防先制攻撃への反撃としての弾道ミサイル攻撃を想定したMD態勢の一部と言ってもいいでしょう。荒唐無稽なシナリオである上に、MDの実効性自体も米会計検査院さえ繰り返し疑問を呈するように極めて疑わしいものです。しかも多くの都道府県の「国民保護計画」も弾道ミサイル攻撃があった場合は屋内に避難するといったものでしかなく、いたずらに弾道ミサイル攻撃の「脅威」を煽ること自体が目論まれていると言えるでしょう。住民をも動員した「国民保護実動訓練」も始まっており、それらを通していっそう弾道ミサイルの「脅威」が煽られ、ミサイル防衛態勢の強化と予防先制攻撃を支持する世論形成が狙われています。

●2006年度は様々な点で日本のMDにとって画期をなす年になると思われます。「ミサイルにはミサイルで」との軍拡の論理に基づくミサイル防衛ではなく、ミサイル軍縮こそ必要です。6年目に入る今年度のキャンペーンは、徐々に形作ってきた横の連携を活かし、「ミサイル防衛にNO!」の声をはっきりと可視化することを目指します。ぜひ賛同、参加、協力して下さい!

<呼びかけ> 「核とミサイル防衛にNO!キャンペーン2006」準備会

[呼びかけ団体]

新しい反安保行動をつくる実行委員会(第10期)、核廃絶紅天狗、基地は いらない!女たちの全国ネット、グループ 武器をつくるな!売るな!、 国連・憲法問題研究会、立川自衛隊監視テント村、東京都国民ホゴ条例を 問う連絡会、日韓民衆連帯全国ネットワーク、派兵チェック編集委員会、 ピース・チェーン・リアクション、非核市民宣言運動・ヨコスカ、ヨコス カ平和船団

[連絡・賛同申込先]
(TEL・FAX)03-5711-6478
(E-mail)kojis@agate.plala.or.jp
http://www.geocities.jp/nomd_campaign/

個人名・団体名(あれば肩書きも)
(公表 可・否)

(賛同費1口/個人:1000円、団体:3000円)
[連絡先]
(郵便送付先)

(TEL)          (FAX)

(メールアドレス)

☆「核とミサイル防術にNO!キャンペーン2006」
発足集会へ

講師は池内 了さんに決定!

●7月21日(金)午後6時30分より
●東京・文京区民センター3D会議室
(春日駅2分、後楽園駅3分、水道橋駅10分)
●講演:池内 了さん(政策研究大学院大学)


※いけうち・さとるさん。1944年生まれ。専攻は宇宙論、天体物理学。

 2005年12月から2006年1月にかけて、NHK教育テレビで放映された「知るを楽しむ〜この人この世界」シリーズで『禁断の科学〜軍事・遺伝子・コンピューター』の講師を担当(テキストはNHK出版から発行)。著書に『娘と話す地球環境問題ってなに?』(現代企画室)、『ソフトランディングの科学』(七つ森書館)、『転回の時代に』(岩波書店)、『ヤバンな科学』(晶文社)など多数。技術化、制度化、企業化に向かう科学の方向性に警鐘を鳴らし「等身大の科学」を提唱。

◇「…私たちの日々の生活に大きな影響を与える側面への科学者の寄与が大きくなり、商業主義からの開発競争に奔走するようにもなっている。それに伴って、科学者の倫理が問われる場面が増えてきた。今こそ、忘れられたかに見える科学者の社会的責任を問い直さねばならないと思うのだ」
(テキスト『禁断の科学』の「はじめに」より)

【主催】核とミサイル防衛にNO!キャンペーン2006
【連絡先】

(TEL・FAX)03−5711-6478(E-mail)kojis@agate.plala.or.jp
〒144-0051
東京都大甲区西蒲田$−5−15原田荘7号
http:www.geocities.jp/nomd_campaign/

◆賛同を募集しています!
1口 個人1000円 団体3000円
郵便振替口座 00190-0-608393 ピース・チェーン・リアクション
※「キャンペーン賛同」と付記してください。



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