【転送・転載歓迎/重複失礼】

※ご報告が大幅に遅れましたが、さる7月18日早朝、以下の公開質問状を片山善博鳥取県知事にあててメールにて送りました。また、地元紙の日本海新聞、山陰中央新報、朝日、毎日の各鳥取支局にも伝えました。
 イージス艦「ジョン・S・マケイン」は7月18日午前9時頃境港に入港。岸壁付近で自治労などや平和委員会などがそれぞれ抗議集会(計約250人)。
 片山知事は会見で、「ルールにのっとってやってくるものを整然と受け入れようということで拒否できない」との見解を示し、米海軍に核搭載の有無を事前照会しなかったことについては「搭載なら事前通告があるが、今回はなかった。照会したところで意味がない」(7月19日、毎日)と話したとのことです。
 県からの回答は未だに届いていません。督促してみるつもりです。
(片山知事への働きかけにご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。)

<片山善博鳥取県知事への公開質問状>

●イージス艦「ジョン・S・マケイン」の境港寄港をめぐって


(1)侵略戦争の反省に基づき自治体に港湾管理権が与えられており、それを用いて米軍艦の民間港寄港を断った自治体が存在することをご存知ですか?

(2)朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)によるミサイル発射実験は到底許されないものです。しかし、米国もまた大量の核兵器やミサイルを保有しながら、グアムやハワイ沖で大軍事演習を行っており、「防衛」名目で最先端のミサイル実験を繰り返しています。米国や日本は自らの軍備強化を棚にあげて、一方的な非難や制裁を主張しています。こうした日米政府の対応をどのように評価されますか?

(3)日本政府は米国の要請に応える形で、米軍が戦時において日本の民間港湾・空港を出撃・補給拠点として自由に使用できるようにするため、周辺事態法を改定し、自治体に米軍への協力を義務づけるための検討を始めています。自治体の港湾管理権をはく奪し、戦争協力を強制しようとするこの動きをどう考えますか?やむを得ないとお考えですか、それとも反対されますか?

(4)私たちはミサイル防衛(MD)システムを相手国からの反撃を無力化することで先制攻撃の敷居を低める攻撃的で危険なシステムだと考えています。イージス艦はMDの重要な担い手であるとともに、先制攻撃をも受け持つ攻撃的な軍艦です。知事はミサイル防衛の導入に賛成ですか、反対ですか?理由も併せてお答えください。

(5)今年に入り、昨年を倍するペースでイージス艦の民間港寄港が繰り返されています。知事は相次ぐ民間港寄港の目的をどうお考えでしょうか?

(6)境港市は北朝鮮の元山市と友好都市協定を結び交流を重ねてきたと聞いています。そこに米イージス艦を安易に入港させてしまうことは、北朝鮮および元山市の人々との自治体レベルの信頼関係を自ら掘り崩すことにつながりかねないと考えます。また、環日本海の自治体交流や経済圏構築をも阻害することも懸念されますが、知事はこれらの点についてどうお考えでしょうか?

(7)米軍は艦船への核兵器搭載の有無について、基本的にYESともNOとも明らかにしない対応を取り続けています。大使館(領事館)レベルでは、現在は核は搭載されていないと回答しているようですが、自治体として明確な情報公開を求める立場から、あくまではっきりとした非核証明書を提出させるべきだと考えます。知事はこの点をどうお考えでしょうか?

(8)イージス艦の境港入港を知事として断れない最大の理由は何ですか?

(9)今回のイージス艦寄港に関して鳥取県に受け入れ反対を求める要請が何件寄せられたか、その数を県内、県外別にそれぞれ教えてください。

※以上の質問に対し、率直かつ誠意あるご回答をよろしくお願いします。

2006年7月18日   核とミサイル防衛にNO!キャンペーン

[回答及び連絡先]
東京都大田区西蒲田6-5-15原田荘7号
(E-mail)kojis@agate.plala.or.jp
(TEL・FAX)03-5711-6478

◎なお、この質問状はご回答も含めて鳥取県内外の報道機関及び市民団体などに公表します。


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