(転送・転載歓迎) <07年1月1日現在> 報道などで判明している日本列島へのミサイル防衛(MD)配備状況と計画をまとめました。前倒しが図られるため、計画の予定は早まる可能性があります。随時更新していきますので、新たな情報などお寄せ下さい。 日本列島を米国による先制攻撃のための「盾」にしないために、配備候補地などでの反対の取り組みの参考になれば幸いです。地域での反対運動の情報などもぜひお寄せください。 ●自衛隊パトリオットPAC3[航空自衛隊に配備] ※初期は米ロッキード・マーチンより購入(代理店は伊藤忠商事)、08年度分より三菱重工がライセンス生産したものを配備予定。
●自衛隊スタンダードミサイルSM3[海自イージス艦に配備]
●自衛隊FPS−XXレーダー[通称:ガメラレーダー] 千葉県旭市の試験機を暫定(実戦)運用[06年7月の北朝鮮ミサイル実験時] 下甑島(鹿児島県)、大湊(青森県)、佐渡(新潟県)、与座岳(沖縄県)に08年度から11年度にかけて配備予定。 ※主契約企業は三菱電機。 ●米軍パトリオットPAC3 沖縄県嘉手納基地・嘉手納弾薬庫に 06年10月搬入開始。 ※06年11月30日に新部隊発足、06年内に一部運用開始。07年3月までに定員600人(米本国からの移駐規模は兵員家族も含め約1500人)で全面運用を予定。公道を使用しての基地間の移動訓練なども予定。 首都圏の米軍基地(候補地:横田、横須賀、座間など)への配備を日本政府が米国政府に要請中。 ●米軍Xバンドレーダー[FBX-Tレーダー:移動式早期警戒レーダー] 06年6月 車力(青森県つがる市・空自分屯基地)に搬入、暫定運用開始。 ※米国防総省は06年8月、2基目の西太平洋地域への追加配備検討を開始。06年11月中旬には日本への追加配備を防衛庁に打診。「九州か中国地方の日本海(東海)側の自衛隊基地への配備が有力視」と報道。 ●米軍スタンダードミサイルSM3
●米軍衛星情報解析施設(JTAGS or M3P ?) 米軍が07年夏以降、三沢基地(青森県三沢市)に早期警戒衛星DSPなどがキャッチした信号を受信し、弾道ミサイル発射情報に解析する装置である移動式の地上受信施設[統合戦術地上ステーション(JTAGS)または後継型のM3Pか]を設置するとの報道あり。施設配置に伴い米陸軍の隊員数十人が常駐する計画とも。また、一部報道は既に06年6月に三沢基地への配備が始まり、07年にも運用可能となると伝えている。 ※JTAGSは既に在韓米軍に配備されている。 ●新SM3ミサイルの日米共同整備施設 長崎県佐世保湾の「牛の浦」と呼ばれる入り江(米海軍針尾島弾薬集積所周辺の海上)を埋め立てて、日米で共同開発中の次世代型新SM3ミサイルの点検整備を行う日米共同施設を建設する案が浮上。 ●米軍空中発射レーザー(ABL)兵器 米ミサイル防衛局は06年10月、上昇(ブースト)段階にある弾道ミサイルを航空機からレーザー光線で迎撃する空中発射レーザー(ABL)発射機の完成を発表、公開。08年後半にミサイルを標的とした実戦テストを予定、10年頃の配備を目指す。 ※オベリング局長は06年9月、「軽量化」技術における日本の協力に期待を表明。水面下で米国から日本に共同開発が打診されていると思われる。 2007年1月1日(月)更新
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