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<ストップ!PAC3 ミサイルを通すな!>

●PAC3ミサイルの3月29日、入間基地への
搬入を許さない!

〜入間市長・狭山市長は配備反対の表明を!〜


 3月23日午前、ミサイル防衛(MD)用の地上配備型迎撃ミサイルPAC3の「緊急対処要領」が閣議決定されました。「緊急時」を名目として部隊指揮官に迎撃=武力行使権限を丸投げするものであり、建前としてきた「文民統制」を事実上投げ捨てるものです。 [ http://www.geocities.jp/nomd_campaign/sensei-sien.htmlを参照 ]

 航空自衛隊第一高射群の本部である入間基地(埼玉県)に初配備されるPAC3は、他国にミサイル発射の「兆候」が見られた場合、発射機やレーダー装置などの装備を都心に移動させることが想定されています。展開場所として防衛省のある市ヶ谷駐屯地や練馬駐屯地が最有力とされ、皇居前広場や日比谷公園なども候補地として検討されています(3月22日、産経)。首相官邸や国会、中央省庁や皇居など国家中枢を最優先に防衛するというMDの本質を露骨に示すものです。

 第一高射群の山内賢二司令によれば、テキサス州の米陸軍基地でPAC3の運用を学んだ自衛隊員約20人がミサイル運用の中核を担い、現在、基地の出発準備訓練と展開場所に到着後の迎撃準備訓練を重点的に行っているようです(2月28日、読売)。発射機5台を含む装備全てを積んだ移動車両は約30台になるとのこと。軍事的パフォーマンスそのものであるPAC3部隊の移動展開は、「反撃されても大丈夫」と人心を操作することで、米軍による「やむを得ない」先制攻撃を認知させていく危険な仕掛けとなるものです。
 PAC3配備はまた、軍需産業が利益をむさぼるプロセスの出発点でもあります。07年度配備分までは米ロッキード・マーチン製ミサイルが、08年度分からは三菱重工がライセンス生産したものが配備されます。
 報道によれば、入間基地への搬入日は、3月29日。06年10月、米軍PAC3の嘉手納基地搬入のための陸揚げに座り込みで抵抗した沖縄の人々の闘いに続いて、地元入間の人たちによる搬入抗議行動が予定されています。

 現在、ブッシュ政権の進めるMD網構築への反発が東欧を中心に広がっています。3月17日にはチェコ西部の米MDレーダー施設設置予定地近くのトロカベツ村で住民投票が行われ、設置反対が圧倒的多数を占めました。また、ロシアは東欧のMD基地を攻撃対象にすると明言し、対抗軍拡を推進しつつあります。MDがグローバルな軍拡競争を誘発していることは明白です。
 入間などPAC3配備地は、迎撃作戦の出撃拠点となることで、相手国からの攻撃対象となるリスクを一方的に押しつけられるのです。それは、練馬駐屯地の陸自第一師団が入間基地のPAC3の警備訓練を既に行っていることにも明らかです。住民の安全に責任を負うべき自治体首長はMDの危険性を見抜き、配備拒否の声を挙げるべきです。
 MD配備の最先進地である日本の市民の奮起が求められています。私たちは、入間基地へのPAC3搬入の中止を要求します。そして、既成事実化に屈することなく、MD導入への異議申し立てを継続します。

◇入間基地の地元自治体である入間市長、狭山市長に対し、配備容認の姿勢を転換し入間基地への配備に反対を表明するよう要請を集中してください。

※とりわけ、PAC3で「守られる」対象となる東京23区居住者は明らかな“当事者”ということになります。ぜひ働きかけを。
(仮に配備が強行されて以降でも要請は有効です。ぜひ働きかけを。)

■入間市役所(木下博市長)
 [FAX]04-2965-0232  [TEL]04-2964-1111
 [E-mail]iruma@city.iruma.lg.jp

■狭山市役所(仲川幸成市長)
 [FAX]04-2954-6262  [TEL]04-2953-1111
【呼びかけ】核とミサイル防衛にNO!キャンペーン
   [連絡先](TEL・FAX)03-5711-6478
   (E-mail)kojis@agate.plala.or.jp
    http://www.geocities.jp/nomd_campaign/


2007年3月27日(火)更新