【ネット署名】イージス艦のハワイでのSM3実験反対!














●海上自衛隊イージス艦「ちょうかい」によるハワイでのSM3ミサイル実射訓練に反対する声明への賛同署名をお願いします。

 ◇署名期間:2008年11月7日(金)〜11月12日(水)

 ◇署名用メールアドレス:
No.to.SM3@gmail.com まで

 お名前(団体名)と居住市町村名(あれば肩書き)をお知らせください。

 来たる11月17日からの週に、約1400億円をかけて建造された海自イージス艦「ちょうかい」が、迎撃ミサイルの実射訓練を行います。ハワイの先住民「カナカ・マオリ」の先祖伝来の墓地だった場所から打ち上げる模擬ミサイルを、ミサイル防衛(MD)用のスタンダード・ミサイル3(SM3)により迎撃するもので、昨年12月に「こんごう」が約60億円かけて行った実験に次いで、2回目となります。

 実験は、数々の重大な問題点を含んでおり、税金の無駄使いそのものです。

  • 9月中旬の米ニューメキシコ州でのPAC3ミサイルの迎撃実験(経費約25億円)は、およそ実戦とは程遠い想定で行われたものです。今回のSM3の実験も、極めて難易度の低い条件で設定された「出来レース」とも言うべきものに過ぎません。


  • こうした「偽装実験」を繰り返しながら進められるMDは、日米の軍事一体化を促進する役割を果たすと同時に、武器輸出禁止三原則、宇宙の平和利用原則、集団的自衛権の不行使など、憲法9条のもとで形作られた「国是」を骨抜きにするものでもあります。

 この血税浪費プロジェクトに歯止めをかけるために、「NO!」の声を広く集めて届けたいと思います。

☆ハワイの先住民の墓地を汚し、実効性すらないミサイルの実射訓練を60億円もの税金をかけて行うことに反対してください。この署名運動は、ハワイからの協力も得て行われます。

☆署名は集計後、首相や防衛大臣、各政党にメールか郵送にて届けます。また、報道機関等にも公表したいと思います。集計結果は11月16日に署名専用ホームページなどで公表する予定です。

SM3実験の中止を求める署名

[発起人]

山下修子(平和の声・行動ネットワーク/埼玉)
吉沢弘志(パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会/千葉)
市川平(ヨコスカ平和船団/神奈川)
披田信一郎(龍ヶ崎市議/茨城)
杉原浩司(核とミサイル防衛にNO!キャンペーン/東京)
竹内康人(人権平和・浜松/静岡)
山本みはぎ(不戦へのネットワーク/愛知)
海野修治(各務原基地へのPAC3の配備の中止を求める会/岐阜)
渡辺ひろ子(築城基地への訓練移転・日米共用化・海兵隊基地化に反対する会/福岡)

舟越耿一(市民ネットワーク長崎/長崎)
藤岡惇(立命館大学教授)
石附澄夫(天文学)
川崎哲(ピースボート共同代表)
山口響(ピープルズ・プラン研究所)

<連絡先> 署名事務局 [TEL・FAX]03-5711-6478
         (核とミサイル防衛にNO!キャンペーン)


☆署名専用ホームページも開設!
[日本語ページ] http://www.anatakara.com/petition/index2.html
[英語ページ] http://www.anatakara.com/petition/declarationinEnglish.html
       ※英文は現在、暫定版です。

  (参考HP)http://www.geocities.jp/nomd_campaign/

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【声明】ハワイでの海自イージス艦「ちょうかい」による
SM3ミサイル発射実験の中止を求めます

 防衛省は、11月17日からの週に米ハワイ沖で佐世保基地所属の海上自衛隊イージス艦「ちょうかい」によるスタンダード・ミサイル3(SM3)の発射実験を行おうとしています。実験は07年12月の「こんごう」に続き2隻目となり、今回もまた約60億円という巨費が投じられます。私たちは、以下の理由によりこの実験の中止を強く求めます。

  1. 標的の模擬ミサイルが打ち上げられるハワイ・カウアイ島の軍事施設(太平洋ミサイル射場)は、先住民が伝統的に墓地にしてきた場所に建設されています。この実験は、ハワイ先住民の歴史と自然とコミュニティに対する恥ずべき重大な迫害です。ミサイル射場は閉鎖されるべきです。


  2. 「ミサイル防衛」(MD)という「盾」は、先制攻撃に対する反撃を封じ込めるものであり、先制攻撃の敷居を下げる攻撃的な軍事システムです。原子力空母ジョージ・ワシントンの横須賀母港化や最強の巡航ミサイル原潜「オハイオ」の初寄港など、「矛」と「盾」が同時に強化され、東アジアの軍拡競争を加速させている現状に強い危惧を覚えます。


  3. 日本列島に配備されるMDシステムの最大の目的は、ハワイやグアムなど米国土の防衛であり、現行の日米安保条約さえ逸脱しています。日米共同開発中の新SM3は、大陸間弾道弾(ICBM)の迎撃を想定しており、憲法が禁じる集団的自衛権の行使を前提としています。憲法9条に基づく平和原則をことごとく破壊するMDは、システムの導入自体が違憲と言うべきものです。


  4. 米国が08年2月に自国の偵察衛星をイージス艦からSM3ミサイルにより破壊したことによって、同じSM3を持つ日本にも潜在的に衛星破壊(ASAT)能力があることが明らかになりました。SM3はPAC3と併せて即刻撤去すべきです。宇宙への兵器配備をも含む宇宙戦争計画の一環である米国のMD構想に、日本は加担すべきではありません。


  5. MDは、性能確認なきまま配備し更新を続ける「スパイラル開発」という名の詐欺的手法により、日米軍需産業に莫大な利権を提供します。日本のMD初期配備に約1兆円、いずれ約6兆円に達するとの試算もあります。気候変動などの環境破壊や貧困の拡大、食糧危機や金融危機に見舞われている現在、危険で無効で無駄な軍事費は削減し、生存のために振り向けるべきです。


  6. 仮想敵を想定した軍事同盟は時代の遺物です。日米安保条約を平和友好条約に替え、東アジアに信頼醸成と非核化・軍縮を促進する外交交渉テーブルを設置すべきです。「ミサイル防衛」という名のミサイル軍拡ではなく、ミサイル軍縮こそが持続可能な平和を保障します。

2008年11月13日   SM3発射実験の中止を求める署名者一同

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【資料】

2007年12月18日の「こんごう」による迎撃実験に先立つ、
ハワイからの連帯あいさつ

2007年12月11日

 日本の兄弟・姉妹の皆さんにあいさつを送ります!

 アメリカのいわゆる「ミサイル防衛」システムに日本が参加することに反対する皆さんに熱いあいさつと連帯を送ります。

 私たちは「ミサイル防衛」が嘘であるということを知っています。「ミサイル防衛」の真の戦略的目的は米軍の攻撃能力を高めることにあります。はるか上空から海底深くに到るまでの軍事的「全領域支配」を追求しようとするアメリカのあくなき姿勢は、平和と安全をもたらすものとは程遠く、地球全体を脅かす危険で新たな軍拡競争を加速させています。

 米国は、太平洋地域における帝国拡大のために、独立国であったハワイに武力侵攻し占領しました。現在、帝国の情報技術前線の拡大に伴い、米国のミサイル防衛プログラムは、ハワイの陸地や、海、空を侵しています。「こんごう」が撃ち落とす予定のミサイルは、カウアイ島ノヒリにある聖なる砂丘の上から発射されます。この場所は、ハワイの先住民族である「カナカ・マオリ」(Kanaka Maoli)が伝統的に墓地にしてきた所なのです。

 米軍による侵犯は、帝国が自らの領域を監視するための電子的な目や耳を設置しているハレアカラ山(マウイ島)やマウナケア山(ハワイ島)などの聖なる山々に広がり、強力なソナーがクジラたちを傷つけ殺しているかもしれない海中深くにまで及んでいるのです。

 さらに、米海軍は、「暫定作戦地域」を210万平方海里および空域に広げることを計画しています。これはハワイ諸島全域を完全に包含するものです。

 私たちは、私たちの大切な土地や、海、空が戦争の出撃地になることを許しませんし、戦争マシーンの工作者たちに場所を与えることも許しません!

 私たちは、ハワイ沖のミサイル防衛実験に日本が参加することに強く反対し、米国のミサイル防衛計画への日本の関与を拒否する皆さんのアクションに拍手を送ります。こうした戦争ゲームに日本が加担することは、その平和憲法を裏切ることです。

 平和と正義と非核の世界に向けて、私たちの声と行動を結集しましょう!

 連帯のもとに

DMZ(非武装地帯)ハワイ(アロハ・アイナ)
アメリカフレンズ奉仕委員会ハワイ支部
オハナ・コア(非核独立太平洋)
カウアイ平和社会正義連合
マル・アイナ非暴力教育行動センター

[翻訳協力/笠原光・山口響(アジア平和連合〈APA〉ジャパン)]