ミサイル防衛システム発動に反対し朝霞駐屯地への
PAC3移動展開に抗議する4・4行動へ














 PAC3ミサイルの朝霞基地への実戦展開に抗議する地元の取り組みを紹介します。北朝鮮が予告した打ち上げ期間の始まりと重なる時間帯の行動です。ご都合のつく方はぜひご参加ください。[転送・転載歓迎]

■日時:4月4日(土)12時

■場所:都立大泉中央公園噴水前集合

        【Yahoo!地図情報】
        西武池袋線「大泉学園」駅より成増駅行きバスで「長久保」
        または「大泉中央公園」下車(所要20分)

 3月28日未明、朝霞駐屯地にPAC3ミサイルが搬入されました。これは、4月4日から8日の間に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が「人工衛星」を打ち上げることを受け、確率的には無に等しい「人工衛星」が落ちてきた場合に、それを撃ち落す「破壊措置命令」を、防衛大臣が発令したことに伴うものです。

 このミサイル防衛システムの発動は、戦後初めて戦時態勢を取るものです。日本海には、日米のイージス艦が展開し、飛来コースに当たる秋田、岩手には、浜松から移動展開します。朝霞に展開されたPAC3は航空自衛隊入間基地から移動したものです。飛来コースではない首都圏でも、入間、武山、習志野、霞ヶ浦にPAC3は配備されていますが、朝霞の他、防衛省の所在地である市ヶ谷駐屯地などに移動展開します。自衛隊だけでなく、自治体の危機管理部門も対処態勢を取ろうとしています。それは、住民にも避難などを強いる国民保護態勢も射程に入れた態勢作りにつながるものです。

 しかも、鴻池大臣もいうように落ちてくるミサイルを撃ち落すことは不可能です。ほぼ真上で迎撃することになるので、万一当たっても被害は甚大です。住民の安全など守られません。一発5億円のPAC3で儲かるのは軍需産業だけです。

 そもそも、北朝鮮は宇宙条約に加盟して事前申告などを行い、「人工衛星」発射の正規の手続きを踏んでいます。「『人工衛星』も『ミサイル』も同じ」というなら、日本の「人工衛星」も「ミサイル」です。「ハワイに向けたコースだからミサイルだ」ともいわれます。そうであるなら、アメリカに向けたものです。アメリカ防衛のためにアメリカに向けられたミサイルを撃ち落すということなら、憲法で禁じられた集団的自衛権の行使に当たります。日米のミサイル防衛システムの配備がミサイル軍拡競争を呼び起こしたという経緯も見逃すわけにはいきません。

 日本政府が、北朝鮮の「人工衛星」打ち上げを口実に、確率的に無に等しい事態を想定していたずらに「不安と恐怖」を煽るのは、弾道ミサイル攻撃など「新たな脅威・多様な事態」に対処する戦時態勢作り自体が目的だといわざるを得ません。しかも今回のPAC3の朝霞への移動展開は、自衛隊は自衛隊を守るために存在することと、中央即応集団司令部が設置されるなどしている朝霞駐屯地がいかに重要施設かを物語っています。今後、アフガン派兵などを念頭に、さらに朝霞駐屯地が強化されると思われます。

 軍拡競争を呼び、有効性も乏しい高額の軍事費を費やすミサイル防衛システム。その発動に反対し、朝霞駐屯地へのPAC3移動展開に抗議する行動に、是非、ご参加ください。

■主催:反安保・反自衛隊・反基地を闘う東京北部実行委員会
     有事立法・治安弾圧を許すな!北部集会実行委員会

       連絡先:03−3961−0212(北部労法センター内)