「迎撃」名目のミサイル防衛発動を許すな!
4・1 防衛省行動(呼びかけ−その2)














 3月27日、麻生内閣は「安全保障会議」で「破壊措置命令」を決定し、浜田防衛相が発令しました。戦後初の戦闘準備態勢への突入という歴史的事態です。血税と憲法9条を標的とした「未曾有の」「さもしい」茶番劇が繰り広げられています。「憲法破壊命令」に強く抗議します。

 この日午前11時から行われた入間基地(埼玉県)への要請行動に参加した「キャンペーン」の仲間でもある池田五律さんの報告を後半に転送します。

 入間基地からは、午後8時すぎに実弾(トレーラーに「火」マーク)を含むPAC3システムを積んだ車両が東京方面に向け出発。高速道路では一般車両に次々と追い越されながら、8時50分に川越インターチェンジに立ち寄りつつ、9時15分すぎに朝霞基地に到着したとのことです(日テレ系『ニュースZERO』より)。一部は防衛省のある市ヶ谷駐屯地にも入ったようです。また、習志野基地(千葉県)からは、やはり午後8時すぎに10台ほどの車両が出発し、防衛省に入ったそうです。さらに、霞ヶ浦基地(茨城県)からは午後9時頃から車両22台が出発し、朝霞に向かったようです。海上自衛隊のイージス艦は28日に3隻が出港するとのこと(共同通信)。SM3ミサイル搭載の「こんごう」と「ちょうかい」(ともに佐世保基地)が日本海(東海)で「迎撃」準備態勢をとり、また、搭載していない「きりしま」(横須賀基地)は太平洋側で航跡探知にあたるそうです。詳細は28日付の朝刊に掲載されると思いますが、とりあえずわかった範囲の情報です。

 なお、習志野基地前でも午後8時より「パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会」による緊急抗議行動が取り組まれました。

 4月1日の防衛省行動への参加を呼びかけます。各地でもぜひ行動を!東北の状況などをご存知の方はお知らせいただけるとありがたいです。

<「迎撃」名目のミサイル防衛発動を許すな! 4・1 防衛省行動>

■日時:4月1日(水)18時集合、18時15分より開始、19時頃まで

■場所:防衛省前

       [市ヶ谷駅5分]   【Yahoo!地図情報】

■呼びかけ:「迎撃」名目のミサイル防衛発動を許すな! 4・1防衛省行動実行委員会
          平和の声・行動ネットワーク(入間)
          パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会
          ヨコスカ平和船団
          非核市民宣言運動・ヨコスカ
          核とミサイル防衛にNO!キャンペーン

 なお、北朝鮮政府には「打ち上げ」中止を求めるメールを送ります。

■連絡先:核とミサイル防衛にNO!キャンペーン
(E-mail)kojis@agate.plala.or.jp
(TEL・FAX)03−5711−6478
(HP)http://www.geocities.jp/nomd_campaign/
(第2HP)http://www.anatakara.com/petition/index2.html

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池田五律(戦争に協力しない!させない!練馬アクション)

 3月27日(金)11時、「平和の声・行動ネットワーク」(航空自衛隊入間基地周辺に暮らす市民のグループ)が、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が発射する「人工衛星」が日本に飛来するのに備えて入間基地に配備されているPAC3を移動展開させることを中止するよう求める要請行動を、入間基地に行いました。
 私も、PAC3が朝霞(練馬区・朝霞市・西東京市・和光市・志木市)に展開されるという報道があり、急遽、練馬から参加させていただきました。「破壊措置命令」が出された当日に、こうした取り組みがなされたことの意義は大きいと思います。参加させていただき、本当によかったと思いました。
 なお、出てきた担当者は、どの基地に配備されているPAC3が、どこに、何時、展開されるかは明らかにしませんでしたが、入間、習志野、武山、霞ヶ浦に配備されたPAC3が、朝霞、市ヶ谷へ移動展開すると語りました。展開される側に住む者も、何らかの対応を追求したいと思います。

【資料】

 防衛大臣    浜田 靖一 様
 入間基地司令  池田 勝 様

PAC3の展開移動中止を求める要請

 私たちは、入間市と狭山市域に存在する航空自衛隊入間基地周辺に暮らす市民です。
 これまで、軍備縮小と平和な地域社会の形成と安全を求める立場から、基地が抱える問題について、要望と要請を重ねて参りました。
 近年はミサイル防衛システムのもと、住民の反対の声も虚しく配備されたPAC3に、大きな不安とPAC3が首都圏に展開移動されることへの危惧を感じております。
 昨年は入間市議会がPAC3の発射台等を見学し、当時の庚申雅之基地司令との懇談の際にも、武力に頼らない外交の模索の必要性などをお伝えした次第です。
 また、つい先日にも狭山市から卒業式・入学式当日の飛行訓練の自粛について、市長・議長・基地対策特別委員会から申し入れが行われたことを承知しています。
 そうした折、今度は朝鮮民主主義入民共和国が4月4日から8日の間に「人工衛星打ち上げ」を国際機関に予告し、これをもって弾道ミサイルの発射予告とみなし、東北上空をミサイルが通過することを想定しての政府及び防衛相の動向が次々と報道されています。
 問題の人工衛星なるものが日本の領土・領海に落下する場合、ミサイル防衛システムで迎撃するというものです。PAC3配備の反対行動時に、落下する破片の危険性については厳重に申し入れ致しましたが、閣議決定も経ずに出される破壊命令は、住民不在のまやかしの防衛構想に他なりません。
 何よりもミサイル防衛を強く推進しているのがアメリカと日本であり、この見直しなしに北の脅威を振りまくことを(北朝鮮に問題が多々あるにせよ)、私たちは矛盾していると考えます。
 よって、今回の迎撃配備が当たり前のこととして、PAC3を入間基地から首都圏に向けて展開移動することの中止を強く求めるものです。
2009年3月27日
 平和の声・行動ネットワーク
  連絡先事務局:山下修子


2009年3月28日(土)更新