岐阜基地への迎撃ミサイルPAC3の
配備に抗議します














2月27日に「パトリオットミサイル配備に反対する東海交流会」の方を通じて提出していただいた要請書です。

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航空自衛隊岐阜基地司令様

<岐阜基地への迎撃ミサイルPAC3の配備に抗議します>

 私たちは東京で、ミサイル防衛(MD)に反対する取り組みを続けてきたグループです。地元の人達とともに、岐阜基地への申し入れにも参加したことがあります。

 MDは、「防衛」を表看板にして配備されています。しかし、日本列島には、数百発のトマホーク巡航ミサイルをはじめとする在日米軍の圧倒的な攻撃兵器が配備されています。そこに配備されるMDが、相手の反撃を無力化することにより、先制攻撃をし易くするものとみなされるのは当然でしょう。

 実際に、中国による多弾頭ミサイルの開発をはじめとした、北東アジアにおける軍備増強の連鎖が始まっています。「武器には武器で」という対応は、逆に地域の軍事的緊張を永続的なものにしかねません。本当に安心できる環境をつくるには、お互いに軍備を減らしていくことが近道です。必要なのは「ミサイル防衛」ではなく、「ミサイル軍縮」です。

 加えて、航空自衛隊が昨年9月に米国で行ったPAC3の迎撃実験が、北朝鮮や中国のミサイルの飛翔距離に比べてあまりにも短い距離の模擬ミサイルを使用したに過ぎなかったことも明らかになっています。PAC3もSM3も、デタラメな実験に基づく税金無駄使いの無用な兵器なのです。

 PAC3は元々は米ロッキード・マーチン社製ですが、浜松基地配備分から三菱重工が名古屋の兵器工場でライセンス生産しています。それにより、購入時に1発約4〜5億円のものが約7〜9億円にはね上がっています。MD配備により喜ぶのは、日米の軍需産業だけでしょう。

 こうした兵器の運用に携わり、訓練を重ねていくことは、まったく意味のない無駄な努力ではないでしょうか。PAC3の配備に内側から勇気をもって異議の声を挙げていただくよう、心から要請します。

  2009年2月27日   核とミサイル防衛にNO!キャンペーン
(連絡先)東京都大田区西蒲田6-5-15-7