【資料紹介】――『週刊金曜日』2008年3月28日号(第696号)
●「ミサイル防衛」という名のウソで固めた危険な浪費をやめよ

[杉原浩司]














『週刊金曜日』3月28日号(第696号)に表題のインタビュー記事が掲載されています。ミサイル防衛(MD)が「日米共同戦争兵器」であるとともに「実質改憲誘導兵器」でもある点に焦点を当てて、「専守防衛兵器」との俗論を批判しています。

 なお、同時掲載の「侵略の前線基地日本列島 2 ―今、米軍基地で何が進行しているか」の『車力(しゃりき)』(成澤宗男)は、Xバンドレーダー配備現地のルポを交えて、「盾と矛」の強化が同時進行する青森県の現状が鋭く描き出されていて読み応えがあります。

 特集の最後には「米軍再編マップ 全国ミサイル防衛網」が地図上にまとめられています。ただ、「マップ」にはPAC3ミサイルの配備予定地に千歳、三沢、那覇が入っていますが、現在までのところ、この三か所への配備は決定していません。また、春日(福岡県)にはPAC3は配備されず、司令部として機能するようです。ちなみに、MD用の最新鋭レーダー「FPS−XX」(「FPS−5」と改称)の配備は、下甑島(鹿児島県、08年度)、佐渡(新潟県、09年度)、大湊(青森県、10年度)、与座岳(沖縄県、11年度)の順に計画されています。念のため。

『週刊金曜日』
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