【報告】軍需利権より生存権を!PAC3ミサイルの
実射訓練をやめろ! 9・14防衛省行動














 「なぜいつも門の外でこうやって声をあげなければならないのか」――。都心の広大な土地を占拠し、中に広場のような空間も見える防衛省。7月28日夜から翌日未明にかけて、この敷地内に発射機を含むPAC3システム機材が搬入され、他の駐屯地とも併せて実戦を想定した大々的な移動展開訓練が行われた。そのPAC3の初の実射訓練が、9月15日からの週に米国ニューメキシコ州のホワイトサンズ射場で実施されると報じられた。

 さる2月3日に雪の中で行った「利権まみれのミサイル防衛はいらない!PAC3ミサイルの移動展開演習をやめろ!防衛省デモ」を引き継ぐ形で、首都圏1都4県の仲間を中心に相談し、実射訓練の中止を求める行動を呼びかけた。今回は浜松や名古屋のグループにも呼びかけに加わってもらい、「全国実行委員会」という身の丈より大きめの主催者名を願望を込めて名乗ることになった。また、2010年前半までに予定される福岡へのPAC3配備に反対する大分、福岡の仲間により実射訓練反対の署名運動も連携して取り組まれた。

 強い日差しが照りつける午後、60人を超える参加者が防衛省正門前に集まった。まず、各地から発言を受けた。埼玉からは「続けることが大事。今後もあきらめずに集会や勉強会などに取り組んでいきたい」と継続の重要性を訴え。千葉からは「7月28日の展開訓練では習志野基地から防衛省へ大型車両14両に及ぶ機材が搬入された。極めて危険な軍事施設が地元を移動していったにも関わらず、政府防衛省は地元自治体である千葉県、船橋市、習志野市、八千代市に対して、事前事後ともに一言の連絡もなかった。PAC3の配備は憲法9条のみならず、地方自治の本旨や平和的生存権、公共の福祉などにも抵触し、二重三重四重の憲法違反を行っている」との強い批判がなされ、配備強行1年の11月24日に予定されている習志野基地抗議行動への参加が呼びかけられた。東京からは「1年前に倒れた安倍政権のもとで作られた安保法制懇の最終報告書が今年になってようやく発表された。その主要な中身は、北朝鮮や中国からアメリカに向けて撃たれたミサイルを日本が撃ち落すのは当然のことであり集団的自衛権の行使には当たらない、というもの。今はお蔵入りになったかに見えるが、今後の政治状況の中で再浮上する恐れがある」と注意を促す発言。  続いて、持ち寄られた要請書(合計13通)の中から時間の関係もあり、「平和の声・行動ネットワーク(入間)」、「パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会」、「核とミサイル防衛にNO!キャンペーン」のものが読み上げられ、さらに浜松の「NO!AWACSの会」、名古屋の「不戦へのネットワーク」のものが代読された。

 最後に、それぞれの要請書と北九州の署名(紙面968人、ネット252人=計1220人分)を伊沼忠広防衛事務官に手渡し、林芳正防衛大臣に責任を持って至急届けるよう要請した。「実射訓練を中止しろ!」「軍需利権より生存権を!」などのシュプレヒコールを防衛省に向かってぶつけ、約1時間の行動を終えた。今後は、情報開示のために防衛省に対する公開ヒアリングなどを設定してさらに追求していく。

[杉原浩司(核とミサイル防衛にNO!キャンペーン)]
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